お絵かき練習 1カ月1テーマ集中練習で苦手克服!

2021年6月6日

今年の目標漢字は「」。いろいろな事に「向き合う」ことがテーマです。

お絵かき分野では「『苦手』に向き合おう!」というのが1つの目標。

  • 上手く描けない
  • だから、描くのに時間がかかる
  • ゆえに、苦手な物を描くのを避けがち

……という状態を克服するために始めたのが、「描くのが苦手な物を1カ月間集中的に練習する」という方法です。

どんな練習?

Twitterで見かけた方法です。

絵を描く上で苦手な物を毎日20分模写。これを1カ月続ける

この練習を2月から始めています。

  • 2月……「髪の毛」
  • 3月……「肌の塗り方」

髪の描き方練習 by なおこ on pixiv

肌の塗り方練習 by なおこ on pixiv

そして今(4月)は「目の塗り方」を練習中。

実践例

実際やってみた結果、練習当初と最後ではこれくらい変化がありました。

2月 髪の毛の描き方 ビフォー・アフター

ビフォー↓

アフター↓

3月 肌の塗り方 ビフォー・アフター

ビフォー

アフター

いかがでしょうか。

どちらも、最初に比べるとそれなりに成長しています。

1カ月1テーマ練習のやり方

現在自分がやっている練習方法はこんな感じ↓

  1. テーマを決める
  2. 描き方を調べる
  3. 参考資料を集める
  4. 手順をまねして描く
  5. 慣れてきたら制限時間を決めてみる(タイマーアプリ等を活用)

元ツイートでは「苦手なものを20分模写」となっていました。

でも今のところ私は模写ではなく自分の絵で描く方法をとっています。
(ここは変にアレンジせず素直に模写しとけば良かった……と若干後悔しないでもない)

練習効果:3つの習慣がつき、苦手に対する心の壁が低くなった。

この練習を続けて2カ月あまり。苦手な物(髪・肌)に取っかかりやすくなってきました。心理的な壁が低くなった感じ。

その要因は、練習を通して次の3つの習慣がついてきたからだと考えています。

  1. 練習する習慣
  2. 描き方や資料を調べる習慣
  3. 写真・実物・上手い人の絵を観察する習慣

当たり前といえばそうなんですが、「習慣」というのがポイントです。

習慣の力

習慣になれば、無意識に行動を起こせるようになります。

苦手なものを描く時に、自動的&無意識的に

  • 「まず練習しよう」
  • 「そのための資料を集めよう」
  • 「資料を観察しよう」

と、頭の中にタスクリストが出来上がります。

何をやればいいか明確になるので、スッと行動に移せるわけです。

観察と集中が練習の質を高める。

3つの習慣の中でも重要だと思うのが「観察」。

そしてもう一つ鍵になるのが「集中」です。

観察

まとめを見ると、髪の毛練習のNo.5までとNo.6以降で説得力が全然違うのが分かると思います。No.6以降の方が断然上手に見えます。

No.5

No.6

この違いはたった1つ。写真を見たか見てないか

  • No.5まで……写真を見ずに頭の中のイメージで描いている。
  • No.6以降……Pinterestなどで探してきたヘアスタイルの写真を参考にしている。

No.5までは、髪の毛の描き方講座の手順をたどりながら、頭の中で想像した髪型を描いていました。

No.6以降は、講座の手順をたどりつつ、実際のヘアスタイルの写真を見ながら描いています。

悩むより観察せよ

イメージだけで描いていた時は「うーん、ここの髪の流れどうなってるんだ?」「影ってどういうふうに付くんだろう?」等など分からない部分が多々ありました。

しかし、写真を見れば一目瞭然。何も見ないで描いた時より説得力が増しました。写真という手がかりがあるので、悩む時間も少なくて済みます。

集中

髪の毛練習でも肌の塗り方練習でも、慣れてきたら制限時間を設けました。

最初は45分かかっていたものを、30分以内、25分以内、20分以内……と少しずつ目標タイムを短縮。時間内に完成させることを目指します。

さらに、肌の塗り方練習では工程ごとに細かく時間を区切りました。
例えば、

  1. ベース~1影……5分
  2. 2影……5分
  3. 肌の赤み……3分
  4. オーバーレイで明るさを足す……2分
  5. ハイライト・リムライト……3分
  6. 仕上げ……2分

という感じ。

制限があるから力を総動員できる

時間を制限した結果、要点を見つけ出し、シンプルに表現することを心がけるようになりました。

また、時間を制限すると集中力が増します。「集中」は、「観察力」をブーストします。

時間は限られています。枝葉末節にとらわれている暇はありません。描く対象の「それっぽさ」を短時間で見抜く必要があります。

最低限描くべきポイントはどこか。少ない手数で表現する方法は何か。集中して、頭をフル回転させ、力を出し切らなければなりません。

かなり疲れますが、これをやることで短時間で濃密な練習ができるわけです。

観察→ポイント発見→上達

観察→描くべきポイントを発見→実際に描いてみる。

これを繰り返すことで、苦手な物を描くコツが分かってきます。コツが分からなかったとしても、少なくとも「慣れ」ることが出来ます。

「慣れ」ることが出来れば、億劫さが減り、取っかかりやすくなります。すると、描く数を増やすことができ、練習量が増えます。練習量が増えれば、さらに上達への道が開けます。

……というふうに単純に上手くいくかどうかは分かりませんが(^_^;) 上達のスパイラルに乗るイメージを持てればOKなんじゃないかな、と思います。

とりあえず試しにやってみよう!

1カ月1テーマ集中練習は、どちらかといえば、「同じことを地道に繰り返すのが苦にならない人」向きな練習方法です。飽きっぽい人には向いていないかも知れません。

とはいえ、工夫次第で自分に合った方法にアレンジできると思います。私自身も、元になったツイートの方法を多少変えて練習しています。

基本の流れは、

  • テーマを決める
  • 描き方を調べる
    • “○○ 描き方"、"○○ 塗り方" 等で検索。
  • 参考資料を集める
    • 写真・上手い人のイラスト→Pinterest・pixiv等を探してみる。
  • お手本通りに描く・模写する

という感じです。慣れてきたら制限時間を決めてみるのもお勧めです。

そして練習する時は「観察」と「集中」を意識的に行うと、濃密な練習ができると思います。

地道な練習の積み重ねは、かならず自分の血肉になる。

すぐに上達しなくても、地道な練習の積み重ねは確実に自分の血肉になります。

私のように、

  • 描くのに時間がかかる
  • 苦手な物を描くのを避けがち
  • でも、苦手を克服したい!と思っている

……という人は、この「毎日20分×1カ月集中練習」を試してみてはいかがでしょうか。