Pixiaでの画像合成に、下敷きレイヤは必要か?(3)A・前景レイヤの一部を透明化して合成する方法-A-2・透過色プレーンを使う方法

2016年9月4日

Pixiaで背景画像と前景画像(人物など)を別レイヤで合成するときの、「下敷きレイヤ」を使わない方法について考えるシリーズ。

前回と今回で、前景レイヤの一部を透明化して合成する方法についてまとめています。

【図】前景レイヤの一部を透明化する合成方法(イメージ)

今回は、前景レイヤの、透過色プレーンを使って透明化する方法をまとめます。

A-2・前景レイヤの、透過色プレーンを使って透明化

透過色プレーンはレイヤに含まれる機能で、画像の一部の表示を抑制する=透明にする機能です。消しゴムで消して透明化するんじゃなくて、表示させないように制御するということです。

透過色プレーンを使えば、背景と重なる部分を見かけ上透明化することができます。

【図】A-2・前景レイヤの透過色プレーンを使って透明化(イメージ)

基本的な考え方(前景レイヤの一部を切り抜く)は消しゴムを使う方法と同じですが、一手間かけることになります。ですがその分、あとで修正しやすくなります。

おおまかな手順は、

  1. 背景部分を領域選択(消しゴムの時と同じ)
  2. 前景レイヤに透過色プレーンを追加
  3. 透過色プレーンで選択領域を白で塗りつぶす
  4. 画像プレーンに戻り、前景レイヤを「重ねる」で合成

【図】「A-2・前景レイヤの、透過色プレーンを使って透明化」の手順のまとめ

※透過色プレーンでは、白は水色(シアン)で表示されます。

画像プレーンに戻ると、透過色プレーンで白く塗りつぶした部分は表示されず、見かけ上透明になります。

修正する場合は、透過色プレーンを黒で塗りつぶします。

メリット:一度保存した後でも、元に戻せる。

メリットは、修正しやすいということ。

消しゴムで消して透明化する場合、一度保存した後でまた画像を開いたときには、消した部分はもう元には戻せません。

しかし、透過色プレーンを使うと、黒で塗りつぶすかプレーン自体を削除すれば、消した部分を復活させることができます。

【図】透過色プレーンでは、間違えて人物部分まで透明にしてしまっても、黒で塗りつぶせば元に戻せる

デメリット:レイヤ濃度を低くすると背景が透ける。プレーンの追加などに手間がかかる。

デメリットは消しゴムを使う場合と同じく、レイヤ濃度を低くすると背景が透けて見えてしまうことです

あと、プレーンの追加や編集など、多少手間がかかります。(ある程度Pixiaに慣れた人なら、とくに問題ないと思いますが)

なお、透過色プレーンの作成方法は、参考サイトにくわしい説明があるので、そっちの方を見ると良いかもしれません。

透過色プレーンについての参考サイト
めもぴく:透過色について
星海月夜さんのサイト「めもぴく」内のページです。透過色プレーンの作成方法などの詳しい説明があります。
Pixia公式:画像合成例その3
Pixia公式サイトのチュートリアルにある、画像合成方法の解説ページです。透過色プレーンを使った画像合成の方法を解説しています。

A・前景レイヤの一部を透明化して合成する方法-まとめ

前回と今回のメリット・デメリットをまとめてみました。

  • A-1・前景レイヤの、背景部分を消しゴムで消す

    • シンプルでやりやすい―○。
    • レイヤ濃度の調整ができない―△。
    • 一度保存したら、消した部分を元に戻せない―△。
  • A-2・前景レイヤの、透過色プレーンを使って透明化

    • 一度保存した後も、消した部分を元に戻せる―○。
    • レイヤ濃度の調整ができない―△。
    • 若干手間がかかる―△。

こんな感じになりました。

メリット・デメリットはあくまで私個人が感じたことなので、人によって感じは違うかもしれません。

つぎは、B・背景レイヤの一部を消して画像合成する方法をまとめます。


お絵描きstudy room」の「Pixiaワンポイント講座」に、このシリーズをまとめたものをupしました。よかったらそちらも見てみてください。
Pixiaで画像を合成する5つの方法

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