Pixia覚え書き:縁取り文字を作る4つの方法(4)

Pixiaで縁取り文字を作る4つの方法を紹介するシリーズ、4回目、最終回です。

今回は、「マスクと「領域を太らせる」を使う文字の縁取り方法」を紹介します。縁取り文字というより、白抜き文字の作り方ですが……。

マスクと「領域を太らせる」を使う文字の縁取り方法

今回は参考サイトはありません。

手順のまとめ
  1. 白紙作成
  2. マスクプレーンにで文字を描く。
  3. マスクプレーンで、「閉鎖域」で文字を領域選択。
  4. 「領域を太らせる」を実行。
  5. 画像プレーンで、縁取りの色で塗りつぶし。

イメージはこんな感じです↓。

【図】マスクと「領域を太らせる」を使う文字の縁取り方法・イメージ

使用するPixiaのバージョンは3.3kです。使用するレイヤは1枚です。

1.白紙作成

ここは前回の「マスクとフィルタを使う文字の縁取り方法」と同じ手順です。

新規キャンバスを開く

まずは「ファイル」メニュー→「新規作成」で好きな大きさのキャンバスを開きます。256ピクセル×256ピクセルの正方形のキャンバスにしました。

【図】256×256の新規キャンバス

キャンバスを透明にする

つぎにキャンバスを透明にします。

まず、ファイルメニューの「画像」メニューから「白紙作成」をクリックします。

【図】「画像」メニューの「白紙作成」

出てきた画面で「透明にする」をチェックして、「OK」ボタンを押します。

【図】「白紙作成」設定画面

見た目は変わりませんが、これでキャンバスが透明になりました。こうやってあらかじめ透明にしておくと、後で縁取りの色を変えたり他の画像と合成する時に便利です。

2.マスクプレーンにで文字を描く
マスクプレーンに切り替える

つぎに、キャンバスにマスクをかけるために、マスクプレーンに切り替えます。

Lパネルの「画像」ボタンをクリックし、出てきたメニューの「マスク」をクリックします。

【図】マスクプレーンへの切り替え

マスクプレーンに切り替えると、キャンバスが青く表示されます。

【図】マスクプレーンの初期状態

白で文字を描く

マスクプレーンに白で文字を描きます。

【図】マスクプレーンに白で文字を描く。

マスクプレーンでは、白はピンク色で表示されます。(ややこしい^^;)

3.マスクプレーンで、「閉鎖域」で文字を領域選択

「■[領域]ー閉鎖域」ボタンを押して、閉鎖域選択モードにします。

【図】「■[領域]ー閉鎖域」ボタン

閉鎖域選択モードにすると、Oパネルの表示も変わります。

【図】Oパネルが通常の描画モードから閉鎖域選択モードに変わる。

境界は「見たまま」のままで、キャンバスの文字の部分(ピンク色の部分)をクリックして領域選択していきます。

[Shiftキー]を押しながらクリックすると、複数箇所を選択することができます。

【図】文字部分を領域選択

4.「領域を太らせる」を実行

つぎに、「領域」メニューの「領域を太らせる」を実行します。

【図】「領域を太らせる」

クリックすると太らせる度合を設定する画面になります。度合=縁取りの太さなので、好きな度合に数字を入力します。ここでは度合3に設定しました。

【図】太らせる度合を設定する。

ちょっと見づらいですが、領域が少し広がりました。

【図】領域が広がった。

5.画像プレーンで、縁取りの色で塗りつぶし

最後に、画像プレーンを縁取りの色で塗りつぶします。

画像プレーンに切り替える

Lパネルの「マスク」ボタン(さっき「画像」だったところ)をクリック→「画像」をクリックして、画像プレーンに切り替えます。

【図】「画像」プレーンに切り替える

すると、このように↓領域選択された状態になっています。

【図】画像プレーン

ここで、縁取りの色で塗りつぶしを実行します。今回は赤で塗りつぶしてみました。

【図】縁取りの色で塗りつぶす

これで、ツールバーの領域解除ボタン、または「領域」メニューの「選択解除」をクリックして領域を解除すれば完成です。

【図】完成。

縁取りの色を変えたい場合

最初に「白紙作成」でキャンバスを透明にしてあるので、縁取りの色だけを変えたい場合は「透明色保護モード」を使えば簡単に色変えができます。

透明色保護モードで塗りつぶす

LパネルのTボタンをクリックして、透明色保護モードにします。

【図】LパネルのTボタン

最初に「白紙作成」で「透明にする」にしておいたので、白い部分=透明な部分なので、文字以外には色が塗られません。

この状態で、新しい縁取りの色で塗りつぶします。今回は青にしてみました。

【図】縁取りの色を変える

縁取りの内側の色を変えたい場合

縁取りの内側の色を変えたい場合は、マスクをネガ反転して、文字の部分にのみ色が塗れる状態にして塗りつぶします。

マスクプレーンに切り替えて、ネガ反転する

「2.マスクプレーンに白で文字を描く」でやった要領で、マスクプレーンに切り替えます。

【図】マスクプレーンに切り替える

つぎに、「画像」メニューの「ネガ反転」をクリックします。

【図】「画像」メニューの「ネガ反転」

すると、↓のように青い部分とピンクの部分が逆転します。

【図】ネガ反転処理後

これで、青い部分=縁取りの内側部分にだけ色が塗れる状態になります。

画像プレーンを、変えたい色で塗りつぶす

「5.画像プレーンで、縁取りの色で塗りつぶし」でやった要領で、画像プレーンに切り替えます。

変えたい色で塗りつぶしを実行します。今回はピンク色で塗りつぶしました。

【図】画像プレーンを、変えたい色で塗りつぶす

これで、内側の色も変えることができました。

縁取り文字を作る4つの方法・まとめ

というわけで、Pixiaで縁取り文字を作る4つの方法を紹介してきました。

  1. 「領域を太らせる」を使う、シンプルな方法
  2. レイヤ2枚でマスクを使う方法
  3. マスクとフィルタを使う方法
  4. マスクと「領域を太らせる」を使う方法(この記事)

個人的な感想としては、簡単な方から1→2→4→3の順番じゃないかと思います。私としては、レイヤ1枚で済むし、フィルタをいじる手間もかからないので、4番の方法がお気に入り。

人によって好き嫌い・向き不向きがあると思うし、もっといい方法があるかもしれません。良い方法思いついたら、ぜひ教えて下さい。

★このシリーズをPixia講座にてまとめ記事にしました。Pixiaで縁取り文字を作る4つの方法

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