メイキング：2009年秋トップ絵(3)
トップ絵メイキング、第3回です。
前回は線画作成まで進みました。
今回は、色マスクを作っていきます。
色マスクをつくる手順
おおまかな手順は以下の通りです。
- SAIからPixiaへ線画をコピーする。
- 線画レイヤを複製して、領域選択用レイヤをつくる。
- 色マスク用レイヤをつくる。
- 領域選択用レイヤと「閉鎖域」ツール・「塗りつぶし」ツールを使い、色マスク用レイヤを塗り分けていく。
- 色マスク用レイヤにきわフィルタ「最小値」をかけて、塗り残しを無くす。
- 細かい部分をルーペで修正する。
SAIからPixiaへ線画をコピーする
SAIで描いた線画を1枚のレイヤーに結合して、Pixiaへコピーします。手順は以下の通り。
- レイヤー2とレイヤー3を結合する。（レイヤー3をアクティブにした状態で、「下のレイヤーと結合」ボタンをクリック。）
- レイヤー2に結合される。
- [Ctrlキー＋A]、または「選択」メニュー→「全て選択」をクリックして、線画全体を領域選択する。
- 「編集」メニューの「選択領域の大きさでコピー」をクリック。
- Pixiaを起動し、「ファイル」メニューの「クリップボードから開く」をクリック。
- キャンバスを、「ファイル」メニューから「名前をつけて保存」する。（pxa形式で！）
これで、SAIからPixiaへ線画をコピーできました。
「LAYER0」のレイヤ名を「線画」に変更しておきます。
線画レイヤを複製して、領域選択用レイヤをつくる
つぎに、線画レイヤを複製して、領域選択用レイヤをつくります。手順は以下の通りです。
- Lパネルの「編集」ボタンをクリックして、「複写」をクリック。
- 「線画」レイヤが複写されるので、レイヤ名を「選択」に変更する。
この「選択」レイヤが領域選択用レイヤです。
つぎに、「選択」レイヤの線画のすき間が開いているところを描き足して、ふさいでいきます。
（分かりやすいように、線画の色以外の色で描いた方が良いと思います。）
色マスク用レイヤをつくる
線画のすき間をふさぎ終わったら、色マスク用レイヤをつくります。
Lパネルの「編集」ボタンから「追加」をクリックして、新規レイヤを追加します。
レイヤ名を「マスク」に変更します。
つぎに、「マスク」レイヤを白で塗りつぶします。
「マスク」レイヤの合成方法を「乗算」に変更します。
領域選択用レイヤと「閉鎖域」ツール・「塗りつぶし」ツールを使い、色マスク用レイヤを塗り分けていく
つぎに、領域選択用レイヤと「閉鎖域」ツール・「塗りつぶし」ツールを使い、色マスク用レイヤを塗り分けていきます。
- 「■[領域]－閉鎖域」ボタンをクリック。
- Oパネルの「境界」のとなりの「見たまま」というボタンをクリック。
- レイヤ選択ウィンドウが開くので、「任意のレイヤ」をチェックして、レイヤ選択で「選択」をクリックして「OK」を押す。
- 「マスク」レイヤをアクティブにした状態で、パーツごとに領域をクリックして選択し、「■塗りつぶし」で色分けしていく。
線画の部分が白く塗り残されています。この塗り残し部分を、フィルタを使って消していきます。
色マスク用レイヤにきわフィルタ「最小値」をかけて、塗り残しを無くす
色マスク用レイヤにきわフィルタ「最小値」をかけて、塗り残しを無くします。
手順は以下の通り。
- 「マスク」レイヤをアクティブにしておく。
- 「フィルタ」ボタンを押し、フィルタウィンドウを出す。
- フィルタウィンドウの左側から「きわ」をクリック→右側から「最小値」をクリック
- フィルタウィンドウの「設定」ボタンを押して、「白のみ処理」をクリック。また、「連続」にのみチェックを入れるて、OKを押す。
- フィルタウィンドウの「実行」ボタンをクリック。
つぎに、細かい部分を「ルーペ」で修正します。
細かい部分をルーペで修正する
レイヤを移動する
まず、レイヤを移動します。
現在、Lパネル上では上から「線画」「選択」「マスク」の順にレイヤが並んでいます。
「選択」レイヤはもう使わないので、削除します。
つぎに、上から「マスク」「線画」の順になるようにレイヤをドラッグして順番を入れ替えます。
「線画」レイヤの合成方法を「乗算」にして、「マスク」レイヤが見えるようにします。
つぎに、細かい塗り残し部分などを修正していきます。
ルーペで細かい部分を修正する
ルーペで細かい部分を塗りつぶしていきます。
- 「描画」メニューの「ルーペ」をクリック。
- ルーペウィンドウが開く。
- キャンバス上の四角い枠を修正したい箇所までドラッグする。
- ルーペウィンドウで、1ピクセルずつ塗りつぶしていく。
つぎは基本色を塗っていきます。
つづきは来週木曜日ごろの予定です。