Pixiaでの画像合成に、下敷きレイヤは必要か?(2)A・前景レイヤの一部を透明化して合成する方法-A-1・消しゴムを使う方法

Pixiaで背景画像と前景画像(人物など)を別レイヤで合成するときの、「下敷きレイヤ」を使わない方法について考えるシリーズ。

前回はまず、下敷きレイヤを使った合成方法をまとめてみました。

今回と次回は、前景レイヤの一部を透明化して合成する方法をまとめていきます。

【図】前景レイヤの一部を透明化する合成方法(イメージ)

今回はまず、消しゴムを使って透明化する方法をまとめます。

前景レイヤの一部を透明化する2つの方法

前景レイヤの一部を透明化する」というのは、「前景レイヤの一部を切り抜いて、下の背景レイヤが見えるようにする」というようなイメージです。

前景レイヤの一部を透明化するには、2つの方法が考えられます。

  • A-1・前景レイヤの、背景部分を消しゴムで消す

  • A-2・前景レイヤの、透過色プレーンを使って透明化

【図】A-1とA-2

どちらの場合も、前景レイヤの合成方法は「重ねる」です。

A-1・前景レイヤの、背景部分を消しゴムで消す

まずは、前景レイヤのうち、背景になる部分を消しゴムで消す方法。

消しゴムで消した部分は透明になるので、下の背景レイヤがそのまま見えるようになります。

【図】A-1・前景レイヤの背景部分を消しゴムで消す(イメージ)

考え方がシンプルで、分かりやすい方法です。

おおまかな手順は、

  1. 前景レイヤの背景部分を領域選択

  2. 消しゴム」で塗りつぶし(細かい部分は手作業もあり)

  3. 前景レイヤを「重ねる」で合成

です。

 【図】「A-1・前景レイヤの、背景部分を消しゴムで消す合成方法」の手順のまとめ

メリット:シンプル!

メリットは、最初に書いたとおりシンプルなことです。

単純な方法が結局は一番応用がきく、ということも多いです。

デメリット:レイヤ濃度の調整ができない。また、一度保存した後は元に戻せない。

デメリットは、前景レイヤのレイヤ濃度が調整できないこと。

レイヤ濃度を下げると、その分背景が透けて見えてしまいます。

【図】レイヤ濃度を下げて、背景が透けて見えてしまう例

ただ、レイヤ濃度を調整する必要がない場合には、とくに問題になりません。

私の場合は、“前景レイヤの上にフィルタ加工したレイヤを「乗算」などで合成して、濃くならないように前景レイヤのレイヤ濃度も併せて調整”という方法を使う場合が多いので、ちょっと都合が悪いかも。

また、一度保存してファイルを閉じてしまうと、消した部分を復活させることができません。

なので、あとで直したいところを見つけても、修正するのが難しい……という場合があります。

参考サイト:消しゴムを使った画像合成の方法
charryつれづれ日記:Pixiaの使い方(画像の合成)
消しゴムを使った画像合成の方法を解説しています。
すごく丁寧な説明で、分かりやすい!きれいに合成するコツも詳しく紹介されています。
Pixia公式:画像合成例その1
Pixia公式サイトのチュートリアルにある、画像合成例その1。
一番単純な、「消しゴム+フリーハンドで消していく」方法の紹介。
Pixia公式:画像合成例その4
上と同じくPixia公式サイトのチュートリアルの、消しゴムを使用した画像合成例の紹介。
閉鎖域の領域選択と「透明色をぼかす」フィルタ使用の例です。

今回のまとめ

まとめると、こんな感じ。

  • A-1・前景レイヤの、背景部分を消しゴムで消す
    • シンプルでやりやすい―○。

    • レイヤ濃度の調整ができない―△。

    • 一度保存したら、消した部分を元に戻せない―△。

メリット・デメリットはあくまで私個人が感じたことなので、人によって感じは違うかもしれません。

次回は「A-2・前景レイヤの、透過色プレーンを使って透明化」の方法をまとめていきます。


お絵描きstudy room」の「Pixiaワンポイント講座」に、このシリーズをまとめたものをupしました。よかったらそちらも見てみてください。
Pixiaで画像を合成する5つの方法

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