3ステップ!Pixiaで背景を透明にして合成する(やり直しがきく)方法

2020年1月21日

以前書いた「Pixiaで画像を合成する5つの方法」で、「透過色プレーンを利用する方法」を書きました。

このとき使用していたのはPixia ver.3シリーズでした。基本的な機能や透過方法は変わりませんが、ちょっと情報が古い感はいなめません。

そこで、現在使っているver.6シリーズに合わせて、改めて記事を書いてみます。とくに自分が普段使っている合成方法――「透明色プレーンを利用する方法」を紹介します。

最後の方に、練習用の画像も置いときますね。

(※注※今回説明用にアニメGIF多めなので、記事が重いかもしれません)

★追記(2016/10/02)★

もうちょい簡単な、消しゴムを使って透過する方法の説明記事も書きました!

「透明色プレーン」とは?

以前書いた「(3)A-2・前景レイヤの透過色プレーンを使う画像合成方法」からの引用になりますが、「透明色プレーン」とは、

レイヤに含まれる機能で、画像の一部の表示を抑制する=透明にする機能です。消しゴムで消して透明化するんじゃなくて、表示させないように制御するということです。

※注※ ver.3では透色プレーンと言っていましたが、現在私が確認できるver.5とver.6の最新版では「透色プレーン」と名前が変わっています。

透明色プレーンを使うメリット

透明色プレーンを使えば、背景と重なる部分を見かけ上透明化することができます。

Pixia透明色プレーンの説明

見かけ上は、消しゴムで消すのと同じです。ただし、画像そのものを消しているわけではないので、いくらでもやり直しがききます。

しかも、ver.3と違ってver.5、6では透明色プレーンは最初からレイヤに付属しているので、プレーン追加の手間がかかりません。(ver.4は持ってないので未確認)

透明色プレーンを使って合成したイラスト例

透明色プレーンでレイヤを透過する、おおまかな手順

  1. 透過したいレイヤのアルファプレーンを「透明色」に切り替える
  2. 透過したい部分をで塗りつぶす
  3. レイヤのプレーンを「画像」に戻す

……これだけ!

STEP1 透過したいレイヤのアルファプレーンを「透明色」に切り替える

  1. レイヤパネルの上部左にある「画像」ボタンをクリック
  2. 出てきたメニューの「透明」をクリック

blog_20150123_02

こうすると、透明色プレーンに切り替わります。

画像の色が水色や緑色になっていれば、透明色プレーンに切り替えられています。

STEP2 透過したい部分をで塗りつぶす

透明化したい部分をで塗りつぶします。

あらかじめ画像プレーン上で閉領域などで領域選択をしておいてから、プレーンを切り替えて黒で塗りつぶしをすると楽です。

blog_20150123_03

透明色プレーン上では、真っ黒は青で表示されます。「黒で塗ったはずなのに青くなってる!」とあわてなくても大丈夫です。真っ青になったところが透明になります。

STEP3 レイヤのプレーンを「画像」に戻す

  1. プレーン切り替えのときと同じボタン(名前が「透明色」に変わっています)をクリック
  2. 出てきたメニューの「画像」をクリック。

blog_20150123_04

これで、透明色プレーンで黒く塗りつぶしたところが透明の状態になります。

やり直したくなったら

画像プレーンに戻ったら、意図したとおりに透明化できていなかった!というときも大丈夫です。

もう一度透明色プレーンに切り替えて、黒で塗ったところをで塗ります。

画像プレーンに戻ると、透明化した部分が復活しています。

blog_20150123_05

一度.pxa形式で保存したあとでも、やり直しが出来ます。

これが透明色プレーンを使う利点です。消しゴムで消して透明化した場合、やり直しがききません。(「元に戻す」でアンドゥすることはできますが、限度があります)

透過したままでPNG保存とかはできるの?

透過情報にチェックを入れて保存すれば、透過PNGになります。

透過PNG保存

注意したいのは、一度.pxa形式以外(PNGやJPEGなど)で保存すると、上で書いたようなやり方でやり直すことができなくなります。レイヤがすべて結合され、透明色などアルファプレーンの情報も消えてしまうからです。

ネットにアップする用に透過PNGなどで保存したときは、念のため.pxa形式のファイルも残しておくと安心です。

まとめ

  • 透明色プレーンを使えば、消しゴムで消したのと同じように画像を透明化して合成できる
  • 消しゴムと違って、いくらでもやり直しができる
  • 透過PNGもつくれる

というわけで、透明色プレーンを使った画像の透過と合成方法の紹介でした。

メリットが大きく、デメリットはほぼ無い(と思う)方法なので、ぜひ試してみてください!

おまけ

練習用に、透明化用の画像と背景画像を用意しました。

背景

透明色プレーン練習用 背景

前景(透明化用)画像

透明色プレーン練習用 前景(透明化用)画像

使い方

まず背景を右クリック→コピーしてから、Pixiaの「ファイル」メニュー→「クリップボードから開く」で開きます。
透明色プレーン練習用画像をPixiaに取り込む

つぎに前景(透明化用)画像を同じようにコピーして、Pixiaで「貼り付け」→「新規レイヤとして貼り付け」して、背景レイヤの上にくるようにしてください。

透明化用画像の透明色プレーンを、上の説明を参考にうまいことアレして、背景画像が透けるようにしてみてください。

ちなみに真っ黒でなくグレーで塗りつぶすと半透明になりますよ!

★追記(2016/10/02)★

消しゴムを使って透過する方法の説明はこちら。

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