3ステップ!Pixiaで背景を透明にして合成する(やり直しがきく)方法
以前書いた「Pixiaで画像を合成する5つの方法」で、「透過色プレーンを利用する方法」を書きました。
このとき使用していたのはPixia ver.3シリーズでした。基本的な機能や透過方法は変わりませんが、ちょっと情報が古い感はいなめません。
そこで、現在使っているver.6シリーズに合わせて、改めて記事を書いてみます。とくに自分が普段使っている合成方法――「透明色プレーンを利用する方法」を紹介します。
最後の方に、練習用の画像も置いときますね。
(※注※今回説明用にアニメGIF多めなので、記事が重いかもしれません)
★追記(2016/10/02)★
もうちょい簡単な、消しゴムを使って透過する方法の説明記事も書きました!
「透明色プレーン」とは?
以前書いた「(3)A-2・前景レイヤの透過色プレーンを使う画像合成方法」からの引用になりますが、「透明色プレーン」とは、
レイヤに含まれる機能で、画像の一部の表示を抑制する=透明にする機能です。消しゴムで消して透明化するんじゃなくて、表示させないように制御するということです。
※注※ ver.3では透過色プレーンと言っていましたが、現在私が確認できるver.5とver.6の最新版では「透明色プレーン」と名前が変わっています。
透明色プレーンを使うメリット
透明色プレーンを使えば、背景と重なる部分を見かけ上透明化することができます。
見かけ上は、消しゴムで消すのと同じです。ただし、画像そのものを消しているわけではないので、いくらでもやり直しがききます。
しかも、ver.3と違ってver.5、6では透明色プレーンは最初からレイヤに付属しているので、プレーン追加の手間がかかりません。(ver.4は持ってないので未確認)
透明色プレーンを使って合成したイラスト例
透明色プレーンでレイヤを透過する、おおまかな手順
- 透過したいレイヤのアルファプレーンを「透明色」に切り替える
- 透過したい部分を黒で塗りつぶす
- レイヤのプレーンを「画像」に戻す
……これだけ!
STEP1 透過したいレイヤのアルファプレーンを「透明色」に切り替える
- レイヤパネルの上部左にある「画像」ボタンをクリック
- 出てきたメニューの「透明」をクリック
こうすると、透明色プレーンに切り替わります。
画像の色が水色や緑色になっていれば、透明色プレーンに切り替えられています。
STEP2 透過したい部分を黒で塗りつぶす
透明化したい部分を黒で塗りつぶします。
あらかじめ画像プレーン上で閉領域などで領域選択をしておいてから、プレーンを切り替えて黒で塗りつぶしをすると楽です。
透明色プレーン上では、真っ黒は青で表示されます。「黒で塗ったはずなのに青くなってる!」とあわてなくても大丈夫です。真っ青になったところが透明になります。
STEP3 レイヤのプレーンを「画像」に戻す
- プレーン切り替えのときと同じボタン(名前が「透明色」に変わっています)をクリック
- 出てきたメニューの「画像」をクリック。
これで、透明色プレーンで黒く塗りつぶしたところが透明の状態になります。
やり直したくなったら
画像プレーンに戻ったら、意図したとおりに透明化できていなかった!というときも大丈夫です。
もう一度透明色プレーンに切り替えて、黒で塗ったところを白で塗ります。
画像プレーンに戻ると、透明化した部分が復活しています。
一度.pxa形式で保存したあとでも、やり直しが出来ます。
これが透明色プレーンを使う利点です。消しゴムで消して透明化した場合、やり直しがききません。(「元に戻す」でアンドゥすることはできますが、限度があります)
透過したままでPNG保存とかはできるの?
透過情報にチェックを入れて保存すれば、透過PNGになります。
注意したいのは、一度.pxa形式以外(PNGやJPEGなど)で保存すると、上で書いたようなやり方でやり直すことができなくなります。レイヤがすべて結合され、透明色などアルファプレーンの情報も消えてしまうからです。
ネットにアップする用に透過PNGなどで保存したときは、念のため.pxa形式のファイルも残しておくと安心です。
まとめ
- 透明色プレーンを使えば、消しゴムで消したのと同じように画像を透明化して合成できる
- 消しゴムと違って、いくらでもやり直しができる
- 透過PNGもつくれる
というわけで、透明色プレーンを使った画像の透過と合成方法の紹介でした。
メリットが大きく、デメリットはほぼ無い(と思う)方法なので、ぜひ試してみてください!
おまけ
練習用に、透明化用の画像と背景画像を用意しました。
背景
前景(透明化用)画像
使い方
まず背景を右クリック→コピーしてから、Pixiaの「ファイル」メニュー→「クリップボードから開く」で開きます。
つぎに前景(透明化用)画像を同じようにコピーして、Pixiaで「貼り付け」→「新規レイヤとして貼り付け」して、背景レイヤの上にくるようにしてください。
透明化用画像の透明色プレーンを、上の説明を参考にうまいことアレして、背景画像が透けるようにしてみてください。
ちなみに真っ黒でなくグレーで塗りつぶすと半透明になりますよ!
★追記(2016/10/02)★
消しゴムを使って透過する方法の説明はこちら。
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