Pixiaでもできる、きれいな線画を描くコツ

「一生懸命に丁寧に描いているのに、いまいちきれいな線画が描けない……。」

その悩み、分かります。私もなかなか良い感じに描けず苦労しています。

でも、ちょっとしたコツを意識するようになってから、線画の完成度がぐっと上がるようになりました。

アナログ・デジタルどちらでも使えるコツです。「Pixiaできれいな線を描くための設定」をした上でこのコツを意識すれば、Pixiaでも完成度の高いきれいな線画が描けるようになります。

線画をきれいに見せるポイントは「メリハリ」!

線画をきれいに見せるコツは、「メリハリをつける」です。

線に強弱をつける、つまり太いところ・細いところをつくるということ。

例↓(……拡大すると粗が目立つな~(^_^;))
線画のメリハリの例(細くする部分と太くする部分)

これ、中級者以上の人にとっては常識かもしれませんね。私は最近になってやっと意識し始めたところです。

線にメリハリをつけると、パッとしない線画がなんだか良い感じに見えてくるから不思議。

なんでメリハリをつけると良い感じになるのか?

線にメリハリをつけると、

  • 立体感が出る
  • 遠近感が出る
  • 目立たせたい部分がはっきりする
  • 線にあたたかみが出る

という効果があります。

線の太さが均一だと、動きがカタく、ぎこちなくなりがち。メリハリをつけることで柔らかさや立体感が出て、絵が生き生きして見えるわけです。(逆に建物や人工物はあえて均一にして機械っぽくするのもあり。)

メリハリをつける部分の具体例

具体的に太くor細くする部分をリストアップしてみました。あくまでも一例です。

細くするところ

  • 画面の奥。
  • 遠くにある部分。
  • 光が当たっている部分。
  • 線のはじめと終わり(入り抜き)。
  • 硬そうなところ。
  • 軽そうなところ。
  • 髪の毛。
  • 細かいところ。

などなど。

太くするところ

  • 画面の手前。
  • 近くにある部分。
  • 影になっている部分。
  • 線が集まっているところ。
  • へこんでいるところ。
  • 線の中間部分。
  • 柔らかそうなところ。
  • 重そうなところ。
  • 輪郭。

身近なものを観察して、メリハリのヒントを探そう

私の手を例にとると……↓
メリハリのサンプル用写真(自分の右手握りこぶし)

ただ形をトレースしただけの状態↓
写真をただトレースしただけの画像

メリハリを描き加えた状態↓
トレースした線にメリハリを加えた画像

どうでしょうか。線に強弱を付けた方が、立体感・質感・あたたかみ等が出ている感じがしませんか?

こんなふうに身近なものを観察してみると、メリハリを入れる時のヒントが見つかると思います。

写真を参考にする場合、上の例のように白黒にして明暗をはっきりさせると、どこを太く・細くしたら良いかがより分かりやすくなります。

あとから描き足したり消したりして、バランスを調整しよう

最初から線の強弱を完璧に描くのはけっこう難しいです。

でも大丈夫!あとから整えればOKです。

ひととおり描き終わってから、線の集まってるところを塗り足し、太すぎる部分は削って細くし……。

メリハリをあとから書き加える例のgif動画

全体のバランスを見ながら調整しましょう。

ちょっと手間はかかるけど、メリハリをつけて整えると線画の印象がかなり変わります。

線画の印象が変わると、絵の印象も変わる!

Pixiaなどのフリーソフトでも、その他の画材でも、ポイントをおさえればきれいな線画が描けます。

線画がきれいに描けると、たとえばこんなメリットが。↓

  • ベタ塗りでもうまく見える。
  • 作品全体のクオリティが上がる。
  • 褒められる。
  • 自信がつく。
  • 描くのが楽しくなる。
  • もっと描きたくなる。
  • さらに上達する。

などなど。

「自分の線画、けっこう良い感じかも!」と自信がつけば、描くのがもっと楽しくなるはず。

ぜひ今回紹介したコツを意識して、線画を描いてみてください!

Pixiaユーザーの人は、前回紹介したPixiaの設定も合わせて使ってみてください。

あなたのお絵かきライフのお役に立ったら嬉しいです。

それでわ♪(^ワ^)ノ