Live2Dアワード参加作品を作るにあたって参考にしたサイトや書籍など

2018年12月14日

Live2Dクリエイティブアワード2018の最終候補作品が発表されました。

最終候補作品

私の作品は残念ながら今回は最終選考に残ることができませんでした。

率直に言って悔しいです!ですが、自分の力を出し切った結果なので晴れやかな気持ちでもあります。前向きな悔しさ。全力を尽くしたからこそ感じられる気持ちで、これはこれで楽しいです。

さて今回は、作品づくりの際に参考にしたサイトや書籍などを紹介します。これらの知見がなければ作品が完成しないか、もっと質の低いものになっていたでしょう。作りながら勉強させていただきました。足を向けて眠れません。

モデリング全般

神吉李花先生のLive2Dモデリングブック

基本的な正面のバストアップモデルの作り方が学べるテキストです。

私はモデリングの際、「どこから始めたら良いんだろ……あーあれもやらなきゃ、この動きも作らなきゃ……(@_@;)」と焦って思考と作業がとっ散らかりがちです。今回もやはり頭グルグル状態になりました。

そんな時、この本が良いナビゲーターになってくれました。

特に顔まわりは、とりあえずこの本の順番通りに、落ち着いて作っていくことを心がけました。

Live2D初心者のほか、自己流でやっててモデリングの基礎的な部分がすっぽ抜けている私のようなタイプの人にオススメです。

口の動き

口の動きのパターンは、ナナメさんのブログで紹介されていた砲介_xさんのツイートの画像通りに作りました。

ベースはとりあえず↑の通りに作っておいて、必要に応じてあとから独自の表情を足す……という感じです。

また、変形で作る方式のほか、パーツ切り替え方式も一部取り入れました。ゆっくり動かすのでなければ、パーツ切り替え方式でもわりと自然に動くな~と感じました。

髪のスキニング

髪のスキニング設定は、aonekoさんのQiitaの記事を参考にしました。

特に物理演算の設定が参考になりました。

最初、「よく分からんけど、とりあえずスキニング使ってみよ!」と見切り発車でスキニングを使ってみた結果、髪の動きが破綻してどエライことに。

荒ぶる髪々。

(「全然動かないからとりあえず出力調整アップしとけばいいか~」とか適当にやるからこういう事になるわけです)

しかし上記の記事を参考に倍率の数値を変えたら、まともかつ美しい揺れがあっさり作れました。

無事、ビューテフルヘヤーになりました。

なお、Animatorで物理演算をベイクすると物理演算設定画面で見るよりも揺れが大人しめになるような気がします。(気のせいかもしれませんが……)

なので、Animatorで再生したりテスト動画を書き出して確認してみたりしながら揺れ具合を調整すると良さそうです。

AR関係

高坂さん作成の、Live2DモデルをWebARで表示するプログラム

これが無ければ今回の作品はありませんでした。コードの要所要所にコメントで説明が入っているので、カスタマイズする時めちゃくちゃ助かりました。

モーセルさんのAR解説記事

ARをやってみよう!と思ったきっかけの記事。記事内で解説されているプログラムは前のバージョンなので上で紹介したリンク先のプログラムとは微妙に記述が違いますが、設定の流れはだいたい同じです。

番外編:もっと早く読みたかった……

カワナミさんの、ヒジに関するこちらの記事。

考え方自体は今回私が試したやり方とほぼ同じなので、「自分のやり方はそんなに的外れではなかったんだな」とホッとしました。

ただこれをもっと早く読みたかった!と思ったのは、クオリティを上げるポイントの解説。回転デフォーマの位置とか私めっちゃ適当だった…これをモデリング時に知っていればもう少しモデルの質が上がったかもしれない……これも天の配剤か……。

まとめ

以上、Live2D Creative Awards2018 参加作品を作るにあたり参考にしたサイト・書籍の紹介でした。

本当は結果を出して恩返しができたら良かったんですが、自分の力不足なのでそこはしょうがない。次はもっとレベルアップした作品をつくれるようがんばります。

12月3日に開催されるAlive2018では、Creative Awardsの各賞結果発表のほか、Live2Dの最新の情報や技術の紹介があります。また、懇親会には今回のアワード参加者はじめクリエイターの方が多数参加されるようです。

alive2018

良い機会なので、来年に向けての課題を明確にしてモチベーションを上げて来ようと思います。

↑この名刺を持って参戦いたします。

当日参加される方は、会場で見かけたらどうぞお気軽にお声かけください。

よろしくお願いします!(^ワ^)ノ

Live2D Creative Awards 2018 関連記事