【Live2Dアワード用作品制作ノート】失敗の数々

alive2018も無事に終わり、ようやく一区切りついたという感じです。

Live2D Creative Awards 2018で受賞された皆さん、おめでとうございます!

素晴らしいイベントに参加でき、いろいろな人と会うことができて、本当に良かったなと思います。

さて、今回はアワード応募作品振り返り記事の最後です。

製作中は大小様々な失敗をやらかしました。

ほとんどが、自分のリサーチ・準備不足、見切り発車の「やっときゃなんとかなるだろ」精神が原因です。

我ながら「バカだなぁ……」と思う失敗の数々ですが、何かの参考・反面教師になればと思います……。

無駄になったアクリル板

ARマーカーを撮影する際、手で直接持つより透明な棒などに貼り付けた方が良いのでは?と考え、アクリル板を使うことにしました。

自作したマーカー板
細長いアクリル板にマーカーを印刷した紙を貼り付けただけ。

このアクリル板が各シーン分=21本必要!と思い、32cm × 55cmのアクリル板をハンズで購入。この1枚のアクリル板を必要な幅にカットして使おうというわけです。

購入したアクリル板

板の幅などを確定するために、とりあえず4cm幅のマーカー板を試作しました。

しかし結果的に、この試作版1本ですべてのシーンが撮影できてしまい、全シーン分のマーカーを用意する必要が無くなってしまいました。

自作したマーカー板
これ1本で済んでしまった……

残り32 × 51センチのアクリル板は、現在使い道なくとりあえず部屋の片隅に置いてあります。メルカリとかで売れるかな……。

わざわざアクリルカッターまで買ったのに……。

アクリルカッター
活躍の機会がたった1回しか無かったアクリルカッター。

AR化できなかったシーン

2人のキャラが重なって表示されるシーンで、モデルの描画順が混乱してしまい、どうしてもうまく表示させることができませんでした。

いろいろ試してみましたが解決方法が見つからず、諦めて別撮りで後から合成する方法をとりました。

別撮りシーン
別撮りシーン

もう少し事前に「できること・できないこと」をしっかりリサーチしておくべきだったなと思います。「全部ARでやるぜ!」と意気込んでいたわりに、事前の準備が甘かった……。

あんまり使わなかった荷造りひも

手ぶれ防止のために考えた「荷造りひも作戦」。

100均で買ってきた荷造りひも。
100均で買ってきた荷造りひも。

テスト撮影の映像を見ていて、「手ブレが気になるな」と思っていました。

スマホのブレはジンバルである程度抑えることができています。

スマホ用ジンバル Smooth4
このためにわざわざ買ったスマホ用ジンバル

ZHIYUN Smooth 4

しかしマーカーを持つ方の手がブレブレしてしまっています。

これを抑えるために考えたのが「荷造りひも作戦」。100均で買った荷造りひもを体から手首に引っ掛けて腕を伸ばした状態で固定する方法です。

ヒモで腕を固定する作戦
ヒモで腕を固定する作戦

しかし実際に外で撮影してみると、ちょうどいいアングルにするには腕をのばしたり引きつけたり微妙な調整が必要だということが判明。

思惑通りにはいかなかった
思惑通りにはいかなかった

結局ひもはあまり意味がなくなってしまい、後半はほとんど無意味私の体に絡まっているだけでした……。

全く使えなかったSDカードリーダ

撮影した動画をiPhoneからパソコンに移すのに、iCloud経由だとアップロードに時間がかかるしめんどくさい!

そこで、「スマホにさせるカードリーダーでSDカードに移せば楽勝じゃん!」とひらめき、撮影後に急遽ドンキホーテでカードリーダーを購入。

家に帰って早速接続してみると……

なんと。コネクタの形状が違い接続ができませんでした……。

使えなかったSDカードリーダー
micro BとType-Cに対応してるけど、自分のスマホはiPhoneなのでLightningコネクタじゃないとダメだった……

もう少し落ち着いて、買う前にしっかり確認するべきでした……。

まとめ

全体的には去年より綿密に計画を立てて進めてきましたが、細かいところで行き当たりばったりな地金が出てしまい、ちょいちょい失敗をやらかすことになりました。

全体の作業が余裕を持って進められていたので、なんとかリカバリーでき、致命的な事態は回避できました。そこは自分を褒めたいと思います。

とは言え、こうして振り返ってみると、見切り発車の結果の失敗率がめちゃくちゃ高いですね……。次からは下調べや準備をもう少し緻密にやっていきたいです(^_^;)

アワード用作品づくり頑張った!おつかれさまでした!

ということで、Live2D Creative Awards 2018応募作品の振り返ってきました。

全体を通して、去年より進化した作品作りができたと思います。

いっぽうで、基礎的なモデリング技術はまだまだだな、と感じました。最終選考に残った作品を見るととくにそう思います。

また、作品から感じる熱量は去年よりも抑えめだとも感じました。冷静に計画的に作品づくりを進めた分、「これを作りたい!」というパッションが低めになってしまったかもしれません。

Live2Dのモデリング技術向上と、作品にかける熱量の向上。

この2つが、今後の自分の課題です。

来年はもっと面白い作品を作れるよう、さらにがんばります!(^ワ^)q

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